【司法書士会】全国研修会in熊本 1日目

待ちに待った「全国研修会」です。

本格参戦は初めて!

今から3年ほど前に、鹿児島でのブロック研修会に行ったきり、なかなか参加できなかったのですが,ようやく本格参戦できるということで、結構朝からテンションは上がってます。しかも「全国研修会」は兵庫県で参加しましたが、裏方での参加だったので、しっかりと参加するのは、初めてです。

【司法書士会】本日は九州ブロック研修会にきております(1日目) | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所

2年前の参加レポートです。

今回の開催はこちらです。

第44回全青司くまもと全国研修会

九州新幹線が開通しているので、本当に行きやすくなってます。初めてこちらで予約してみました。これで、往復1万円も変わってくるのは大きいですね。

e5489のご案内:JRおでかけネット

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行きの新幹線で、コックピットを作って、まったりと作業をしました。やっぱ、車両の1番前はいいですね。

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そんなこんなで、到着です。「弱虫ペダル」からの歓迎で、テンション上がります。

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目的地までは、市電で行きました。どんだけ乗っても150円という破格値です!

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会場ではたくさんの参加者でごった返してました!早々に受付を済ませます。

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1日目の研修

初日は、基調講演と分科会を受けてきました。久しぶりのことで、結構緊張しながらでした。

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基調講演「生きづらさの根にあるもの」

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会長の挨拶などがあり、そこから待ったなしで、基調講演に入りました。基調講演では「生きづらさの根にあるもの」として、竹信三恵子先生による、ご自身の取材と研究を通して「貧困と格差について、司法書士ができることの提案」といったものを講義してもらいました。

  • 男性が長時間働けば何とかなった(簡単に失業もしない)→女性の賃金が安くてもいい。親が何とかすればいい→若者の賃金が安くてもいい。息子が何とかすればいい→年金が少なくてもいい。高度成長期はこれでよかった。
  • 金がなくなると、全てが止まる枠組みにしかない。立て直すためにはどうするか。
  • 世界全体の格差が増えている→資産を持っている人は、持ってな人と比べて3%ずつ格差が拡がる。
  • 戦争が起こったときに格差が縮小する→世論の変化による人為的政策
  • 富裕層に対する税率を下げることで「税による再分配機能が下がる」ということになる。
  • 格差が拡大していくと「お金のない人のことが分からなくなる」から→そういうことをいうインテリが出てくること自体が格差社会である。
  • 成長するだけではダメ!成長をした果実を下の人たちに回すシステムを作ること!現在では壊れている 。
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  • 政府が結束して富裕層から取っていくようにしていく以外に方法はない。(所得税の税率の引き上げ、世界的累進的資本課税による資産)
  • 報道が富裕層よりになっているということを認識していく必要がある。
  • 儲かっても、賃金に反映させるような仕組みがない。なのに、節約ができないものに税金がのしかかる。
  • 大黒柱から中ぐらいの二本柱へ→女性の活躍機会
  • 貧困専業主婦(12%)→働きに出ようと思ったら保育費を払うことで赤字になるので、働かないようになること。
  • 富裕層も増えていく中、資産ゼロ世代も増えていってる。
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  • スキルがどんだけあっても非正規雇用というだけで200万前後になっている。
  • 女性が共働きになっても、寄与度が低いため、貧困脱出が出来にくい→貧困者を作ることで、徴兵する恐れ。
  • 民力が落ちていることの自覚がない。
  • 自分たちにやってほしいことは、法律家の支えが必要なので、束にして政策課題にになる。まずは相談を聞いていくこと。
  • 「自分が悪いのではなく、仕組みが悪いということに気づける」そういう核になる場所を提供する。今は中間集団がないので、正しい情報を提供できる中間集団を作れればいい。
  • どんなつながりでもいい。SNSやオフ会とかでもいい。そんな人たちが集まれば元気が出る。これが新しい近所付き合いになる。自分が楽しいことをすれば、周りが楽しくなってくる。
  • 労働時間を少なくするには「労働時間をチキンと計る」こと。

「境界を探せ!おせっかい士業の流儀」

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初日は6個の分科会がありましたが、そのうち「境界を探せ!おせっかい士業の流儀」に参加してきました。実は、この分科会は「青年土地家屋調査士会の全国研修会」との合同の分科会という、珍しいものでした。

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  • 認定の司法書士と調査士が手を取り合って境界の問題に立ち向かう。
  • 訴訟では登記と連携できないが、筆界特定だと登記記録になる。
  • 調査士には筆界特定に関する代理権の制限はない。司法書士は140万(価格としては5600万)の制限あり。
  • 筆界を確定するのは裁量→証拠は不要だが、裁判官に能力があるのか→裁判が長引く
  • 境界確定訴訟には請求棄却はない(必ず決める)→地図混乱地域では当事者適格を欠くので却下
  • 訴訟費用については、勝敗はないものの、実質的な係争地配分をどのように決めたかによって負担割合を決める。
  • 筆界特定は境界確定訴訟で覆る恐れがある。
  • 時効取得の裁判でひっくり返るというよりも、登記をしなければひっくり返るとということも考えておかなくてはならない。(最判S33.8.28 二重譲渡の法理)
  • 境界確定をするだけで、登記をしなければどうにもならない。
  • 境界確定訴訟でやったとしても、境界線上に埋没することはできない→自分の土地側に「矢印杭」を打つ。
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  • 職務上請求書を使うことは、会からお墨付きをもらっているとしても「本人通知制度」などが始まったことにより、取得された側のクレームが予想されるため、消極的にならざるを得ない。
  • 司法書士として境界を確認することはできるのか?→登記記録と現況との確認するには「測量依頼」をすること。その際は調査士を信頼すること。(中立の立場で筆界を出す)
  • 不在者財産管理人は境界確認のみのために選任されない→不在者の財産がなくなる時まで職務が続くから。
  • 境界確認確認をする場合「身上監護の権限のみ」の後見人にはさせることはできない。また、監督人がある場合はそっちの同意ももらわないといけないのではないか?
  • 境界確認を「処分行為」とするか「事実行為」と考えるか?それによって関わり合い方が変わる。
  • 初めて参戦「兵庫ナイト」

    初日の講義としての印象は、「若干わかりにくい」という感じでした。基調講演も分科会も大ホールで聴くというものだったので、ゆっくりと資料を見ることができなかったことも手伝ってか(特に、分科会は、資料が多く、その資料を追っかけることに終始していたのもあって)内容が入りにくかったのが少々残念でした。

    ですが、ポイントはある程度見えたので、それをログとしては残せたのではないかなぁと思います。

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    懇親会はおいとましました。どうしてもこのエントリーを書きたかったので。

    ここからが、本番です!何と言っても全国研修会の醍醐味は、これです。青年会の参加メンバーでの二次会ですね。しかも異国の土地での飲み会です。ここに参戦できるというだけでもテンションが上がりますよ。

    開会場所はこちらです!今から行こうと思います。

    個室居酒屋 天王 ‐てんおう‐ 熊本下通り/通町筋店個室居酒屋 天王 ‐てんおう‐ 熊本下通り/通町筋店ジャンル:馬刺し×熊本郷土料理アクセス:熊本市電通町筋駅 徒歩3分住所:〒860-0807 熊本県熊本市中央区下通1-4-9 ニコニコビル 4F(地図)姉妹店:和風個室居酒屋 ほむら ‐焔‐ 熊本西銀座通り店デザイナーズ個室×隠れ家バル Clover 熊本通町筋店プラン予約:個室居酒屋 天王 ‐てんおう‐ 熊本下通り/通町筋店のプラン一覧周辺のお店:ぐるなびぐるなび 熊本市×居酒屋情報掲載日:2015年10月17日

    本日はここまでです。ありがとうございました。明日も研修ログを書きたいと思います。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。