本日は、朝の読書時間て読み終わった本を紹介します。
ブクログレビュー
読書時間 6時間10分(読書日数 18日)
半沢直樹シリーズ最新作。
帝国航空の再建を目指す東京中央銀行と、進政党の私設諮問機関であるタスクフォースとの戦いのなかで「銀行の国民に対する信用とは何か」というテーマにフォーカスされた作品「銀行だろうが、個人商店であろうが、法律を守る前に、人の道を守る」
これに尽きると思う。
人間というのは、どうしても欲を掻いてしまうものだ。特に銀行や政治家のように、動かす力が大きくなればなるほどに。だからこそ「ダメなものはダメだ」とシンプルに考える必要がある。
半沢直樹という主人公は、本当にブレない。自分のやることが自身の職場に不利になるようなことであっても「人の道から外れるものには断固戦う」という姿勢は、本当に見習わなくてはならないと思う。(『銀翼のイカロス』のレビュー 池井戸潤 (prelude2777さん) – ブクログ)
やっぱりブレない!
この半沢直樹シリーズは、「やられたらやり返す。倍返しだ!」というのもそうですが、一貫して主人公の考え方がブレないのが好きです。
- 「与えられた仕事は、最後までやりきる!」
- 「違っていることがあるのなら、たとえ上司だろうとハッキリとだめだと言う」
- 「仕事に誇りとプライドを持って取り組む」
これが貫かれているのが本当に読んでいて気持ちがいいんです。
今回は「vs巨大権力」という分かりやすい図式で、ニュースにも話題になった「航空業界」というのも話として入りやすかったです。
「ただ、欲にも、身の丈ってものがある。身の丈に合わない欲を掻くから、面倒なことになる。人もそうだし、実は会社だってそうだと思いますね。できもしないことをやろうとするから無理がある。結局、そんな会社は誰も幸せにしない。社業もうまくいかないし、社員だってストレスで参ってしまう。全ての会社には、その会社に合った身の丈の欲ってのがあるんですよ。」(銀翼のイカロスp329)
「因果応報が世の中の理だ。であれば、それに従うのが一番楽なんじゃないですか。欲を捨てれば、真実が見えてくる。たとえばオレみたいにね。悪いものは悪い。いいものはいい。要は、それだけのことなんです。」(銀翼のイカロスp330)
ちょっと困ってます
主人公の半沢は「中肉中背で、汗っかき」という設定のはずなんですが、このドラマのイメージが強すぎて、読んでいても、ものすごい上目遣いでまくしたてるシーンがで出来てしまいます。
本当に、ドラマ化してほしいと思います。
というわけで、本日はここまでにしておきます。ありがとうございました。