【読書】「怒り」(上) 吉田 修一 著

本日は、読書が終わったものを紹介します。

怒り(上) (中公文庫)

吉田 修一 中央公論新社 2016-01-21
売り上げランキング : 24

by ヨメレバ

ブクログレビュー

著者 : 吉田修一
中央公論新社
発売日 : 2016-01-21
読書日数 15日

とある夫婦の殺人事件がおこってから1年が過ぎたところから物語が始まる。犯人は指名手配されてはいるが、見つかっていない。途中で整形したという情報が入り、顔が変わっている。

千葉の海沿いの漁場、大都会東京、そして沖縄の3カ所で物語が同時進行していくという変わった感じである。

行方不明になった娘が風俗店で働いていたのを知り、自分のところで働かせるうちに、バイトの男と恋人関係になるが、その男の過去はわからない。

東京では、ゲイの男が、とあるサウナで知り合った男肉体関係を持ち、同棲が始まるが、その男には、指名手配の男の特徴である「ホクロ」がある。

沖縄では、だらしない母親のせいで福岡から逃げてきた高校生の娘が、友人のボートで行った先の無人島で住み着いている男に出会う。が、ある日その素性のわからない男と沖縄本島であった後にレイプ事件に巻き込まれ、心を閉ざすことになっていく。

どうなるんだろうか?とても不思議な感じだった。後半も読まなければ!

不思議なストーリー展開

映画『怒り』公式サイト

前から気にはなっていたのですが、映画化されたとのことで、今回手にとりました。

いきなり、一年前に八王子で起こった夫婦の殺人事件の概要から始まります。犯人の素性はもちろんのこと、事件当時の犯人の異常な行動など、事細かに分かっているのに未だ見つかっていません。この犯人を追う2人の刑事は、サウナでそれらしき人物を見たとの通報を受けますが、空振りに終わります。

ですが、ここで優馬と直人が出会い、肉体関係になるのです。その後同棲生活が始まりますが、優馬の母親の見舞いを直人が行くようになってから、兄夫婦ともども、信頼関係が深くなっていきます。しばらくして母親が亡くなりますが、その時、優馬は直人に「葬式に出ないでくれ」と冷たくしてしまいます。自分はゲイだいう自覚もあって、覚悟もあるような振る舞いをしながらも、それをどうしても近しい仲間には知られたくないという葛藤があるんですね。そういったものを背負って生きているわけです。

千葉の漁場で働いている洋平の娘が、4ヶ月もの間、風俗店で滅茶苦茶にされているところを保護され、迎えにいきますが、その娘どう寄り添ったらいいのかがわからない。ですが、洋平の下で働く田代という男になぜか引かれる愛子。その存在が洋平を安心させるのですが、実は素性が分からないんです。

謎が謎を呼ぶ!

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また、同時に沖縄でも別の母娘の話が進行していってます。母親のいろんな過ち(男関係)のせいで沖縄に逃げるように移住することになった泉は、その友人にボートで無人島に行くようになります。そこで、何日も漂流生活を送っている田中と出会います。そこでも、悲しい事件が起こっているわけです。

3カ所ども、「謎の男」の存在と「悲しい事件」が起こっています。まだこの時点では、犯人らしい人物がどうなのかがわかりにくくなっています。これらが、最後どんなふうに絡み合って行くのかが楽しみです。

読んでいての感想としては、若干説明チックな文章でわかりにくくなってるのと、3つの話が同時進行していたので理解するのが少し手間取りました。

裏表紙はこんな感じです。映画化のことが特集されてますね。
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本日はここまでです。映画も気になりますね。ありがとうございました。

プロフィール

岡田 英司
岡田 英司
神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

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