「グラスホッパー(伊坂 幸太郎 著)」を読んで、映画を観たいと思う。【ネタバレあり】

読書直後のレビュー(ブクログレビュー)

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2007-06-23
読書日数 25日

「殺し屋シリーズ」第1作目。映画化された作品

亡き妻に復讐するために、非合法な会社に勤めることにした「鈴木」なのだが、その復讐相手が「押し屋」だと思われる男に殺されるところを目撃するところから始まる。

その「押し屋」を尾行し、家に潜入することには成功するが…

自殺屋の「鯨」は、自分の仕事に疑問を抱きながら、依頼を受けた仕事を確実にこなしていく。だが、ある仕事を引き受けていた時に「押し屋」の現場を見かける。その時、自分の仕事を清算するには「押し屋」との決着が必要だと感じ、「押し屋」を探すことになる…

ナイフ使いの「蝉」は、ただ岩西という上司の依頼を受けた殺しの仕事を、なんの躊躇いもなくこなしていくのだが、使われている感が納得がいかずにいた。そんな時「押し屋」を始末するのに躍起になって探しているという情報を掴む。「蝉」は、「押し屋」を見つければ名を挙げられると、奮起して探すことになる…

こんな感じで3人の視点から物語が進んでいくのだが、最後に向かって収束していくストーリーは、流石だなと思った。

先日読んだこの作品から、1作目を読みたいと感じました。

映画化にもなっています。

3人の人間模様が絶妙に絡まって…

この物語は、殺された妻に復讐しようとして「令嬢」という組織に入り、復讐のスキを伺っている【鈴木】と、今まで殺してきた亡霊たちと格闘しながら、自分の稼業に終止符を打ちたがっている、自殺屋【鯨】、岩西という上司に、こき使われていることに納得がいっていない、ナイフ一本で一家惨殺をしていく【蝉】の3人の視点で物語が進んでいきます。

押し屋【槿】を追いかけるという目的は一緒ですが、三者三様の思いが交錯して、読み手を引きつけていく感じは、やっぱりいいなと思いました。

映画も観てみたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。