「平成29年度年次制研修」当日の朝に、軽い振り返りと「真の職業倫理とは何か」を考えさせられた

本日(2017/07/15)は、平成29年度の年次制研修の本番です。

この研修は「司法書士の職業倫理」を確認するという、とても重大な役割がある研修です。なので定期的に(司法書士登録後3年目、それ以降は5年ごとに)受講する義務があります。

なので、結果的には毎年開催されていくわけですが、今年度その運営に携わることになりました。

とにかく準備が大変

そこに向けての準備として一番大きな役割がグループディスカッションの課題作りです。

この研修会は「基調講義」と「グループディスカッション」が主軸となっていて、特に「グループディスカッション」にかなりの力を入れています。

課題の事例を読み取り、そこから考えられる「職業倫理上の問題点」を、新人さんからベテランの方まで集まったグループで討議してもらうもいうものです。

この研修の最大の売りは「様々な方の意見を聞いて、それを自分の倫理観に取り込むことが出来る」ということです。

ですので「ディスカッションが盛り上がるような」課題を作るということをしなくてはならなかったのですが、これがかなり難しかったんです。

作る事例が、現状からあまりにかけ離れすぎていてもダメだし、かといって「ありきたりのもの」でもダメなので、かなり苦労しました。

打ち合わせの段階でも、かなり訂正も入りましたし、方向転換もあったりして、苦労しました。

ただ「日本司法書士会連合会 」主催の研修なので、生半可な研修会にすることは出来ないという思いだけはあって作ったので、最後は何とか形になったんじゃないかなぁと思いました。

倫理の根幹とは何か

昨日は、最終の打ち合わせで会場確認等をしました。

そのあと、近場で飲み会をしたのですが、

その時に「倫理なんて、法律的な根拠ないから意味ないよっていう声を聞くんだ」という話をしたところ、

「それじゃダメ。法律のベースに『職業倫理』がないと、制度としては成り立っていかない」

「自分たち研修部は『会員向けに制度の広報をやるんだ』という目的がないといけない」

という言葉をいただきました。

そういった発想がなかったので、かなりグッときました。それと同時に「まだ、自分には制度に対する思いが薄いこと」を痛感させられました。

暫くは研修部会で活動を続けていくつもりなので、それを肝に命じて、頑張りたいと思います。

とりあえず晴れました。今日は頑張ります。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。