「歌声を聴いてほしくて」(八十川 勝監督作品)の上映会に参加。「垂水映画劇団」の皆さんの、映画に対する情熱が伝わり、感激した。

先日、知り合いになった「垂水映画」の八十川監督の作品が上映されるということで、時間も空いたので観に行って来ました。

映画館は数年ぶり!

近年、映画館で映画を見なくなりました。なので、少しばかり緊張です。場所は「元町映画館」です。

こんなのがあったんですね。2階に上がります。

席数は30席程度ですが、ほぼ満席です。

メイン作品「歌声を聴いてほしくて」30分超の作品。それと、短編2篇でした。

ロケ地に「親近感」が湧く

「歌声を聴いてほしくて」のストーリーについては割愛しますが、ハートウォーミングな作品でした。

また、セリフが殆どない映画だったので、最初は若干戸惑いました。ですが、後半にいくにつれて、それが感情移入を手伝ったと言いますか、心が揺さぶられてきました。そして、ラストシーンがドンと出た時、少し涙ぐめました。

あとの短編2編は、打って変わって「おもしろい」もの。これも短い中にもメッセージ性を感じ取ることができました。

また「垂水映画劇団」というだけあって、街並みなんかは神戸、明石、元町と見慣れた場所がロケ地になっています。それだけでも作品に対して親近感が湧きます。

ただ驚いたのは「事務所の近くがロケ地として使われていた」ことでした。

映像については写真NGだったので、お見せすることは出来ませんが、そういう楽しみ方もあるなあと感じました。

トークコーナーも楽しめた

上映会後に監督を始め、出演者の方々の「トークコーナー」があって、今作品の裏話やカンヌ国際映画祭での出来事なんかをお話ししてくれました。

「歌声を聴いてほしくて」は、今年開催されたカンヌ国際映画祭の「ショートフィルムコーナー」で「マルシェ ド フィルム」(現地での上映権を獲得した作品)に選ばれたものです。

だからと言って、映画祭サイドが旅費を出してくれるわけじゃないのが辛かったみたいです。そこで、今回はクラウドファンディングでスタッフ全員の旅費を集められました。

初めはなかなか集まらず「ものすごくイライラ」していたそうです。

ですが、地道なプロモーション活動のおかげで、出発間近に、ようやく目標金額が集まって、全員行けることになったようです。

また、現地での映画の宣伝も大変そうでした。「英語話せる人が1人しかいない」という、とんでもない状況。それでも、監督初め、熱意ある宣伝活動が身を結び、上映当日は満員御礼だったようです。

最後に、八十川監督から「歌声を聴いてほしくて」に対する思いを語っていただけました。

ちなみにこの作品は【視覚しょうがい者】と【聴覚しょうがい者】をモチーフにした作品です。

そんな重いテーマを扱った理由が

「こういうテーマで扱うと、極端にサスペンスか、極端に悲しい物語が多い。でも、しょうがいを持っている彼らは現社会では、それを意識するとなく、むしろ明るく振舞っている。なので『自然で、流れのある作品』を撮りたかった」

とのことでした。

監督は、人当たりはすごく良い方で、おっとりされているんですが、時に鋭い観察眼を披露されている方だなぁという印象がありました。その思いやセンスがこの映画に現れていると、素人なりに感じることができました。

クラウドファンディングのリターンは…

実は、私、クラウドファンディングに支援をさせていただきました。そのリターンが

「支援者のお題に対して、即興動画を作る」

というもの。私も、なかなかのお題を出しました。

「撮り終わって、あとは編集だけです!」とのこと。楽しみですね。

最後に

私は、生まれて初めて「コミュニティシネマ」というものを体験しました。そして、監督を始めとする「垂水映画劇団」の皆様の、映画に対する情熱を肌で感じることができました。

次回作も見てみたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。