本日は、本の紹介です。
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII | ||||
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ブクログレビュー
ミリオンセラーになった「嫌われる勇気」の完結版。こんかいは「幸せになるには、どうすればいいのか」というテーマである。
テーマは「愛する」ということ。この「愛する」という行為には、自分に誤解があったようである。
「愛される」もしくは「誰かを愛する」ということが愛なのではなく、「(関わった)人たちが幸せになるために、自分が受け入れる」ということなんだと知った。
そのためにも自立をし(これも経済的とかという意味ではなく)、「運命共同体」に所属する感覚を持ち合わせる必要があるということである。
前作の「嫌われる勇気」を振り返る内容も含まれていて、かなり分かりやすい。また前作を読みたくなった。
今回は「愛」
前作「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」は、私にとって衝撃の出会いでもありました。それ以来、考え方や物事の捉え方を転換することができたと言っても過言ではないと思っています。
【読書】「嫌われる勇気」岸見一郎、古賀史健 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
衝撃でした!
そんな「アドラー本」の続編であるなら、買わずにはいられませんでした。
今回は、3年前にアドラー心理学を哲人から学んだ青年が、教育者となって学校に働き出したところ、子供達との接し方に悩んで、また哲人のもとに訪れるという設定です。
そこで「アドラー心理学を実践している(ように思われる)にも関わらず、思うようにいかない」と嘆いているのですが、その前にアドラー心理学を誤解していたという事実を突きつけられます。
「子供を導くのは先生であって、そのためには叱ることも必要である」という持論を展開するのですが、「叱ってもいけないし褒めてもいけない。まずは子供を『尊敬する』ことから始めなくてはならない」と言われます。
なぜなのか。問題行動としてあげられる初めの入り口に「褒められるために行動する」というものがあり、それがエスカレートすると、最後は「自分に構わないでくれ」というところまでいってしまうからです。
なのでまずは「その存在を受け入れ『尊敬する』」こと、そして子供たちに自立を促すと同時に、自分も「子供たちから自立していく」必要があると言われます。
それが最終的に「愛というものは何か」という結末に向けて、一気に結論へと向かっていきます。
やっぱりシックリくる!
今作も、内容としては衝撃的でした。前作の読み終わりから大分期間が空いていたので、すんなりと理解できるかが心配だったのですが、適度に振り返られていたので、それがまた理解を深める一助になっていたと思います。
なので、前作を読んでいなくてもいいですし、これを読んだら前作が読みたくなるという内容でもあるということですね。
この「愛とは『技術』であり『決断』である」とか「人生は『なんでもない日々』が試練となる」は、結構グサッと刺さりました。
また前作を読みたくなりました。人間関係に悩みがあって、人生の歩み方をちょっと変えたい方にはオススメです。
本日はここまでです。ありがとうございました。
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII | ||||
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