本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。
ブクログレビュー
読書日数 5日
精神病から戻った主人公が、5年前に亡くなった父親の遺品でもあるトラック「BT21号」から、様々な過去の体験から、父親の、そして自分の人生を見つめ直していく。
主人公の父親は、なかなか過去の事を話したがらず、コミュニケーションが取れていなかったため、どこかにもどかしさを感じていたのだが、この「不思議な体験」のなかで、様々な不幸の連鎖で耐えに耐えた父親の生き様を目の当たりにする。
話のなかで終始出てくる「BT21号」。この「呪われたトラック」に関わったものは全て亡くなっていくんだが、父親は最後にこのトラックで救われる事になる。
このお話は過去の出来事を主人公が「タイムスリップ」して経験し、それを現代の時間のなかで探索していくというものだった。だんだん過去の出来事と現在が徐々につながっていくという展開が面白く、最後はやっぱり「大団円」で終わるのは、ほっとさせられる。
「嬉しさ悲しさひっくるめて人生だ。どんな事があっても受け止めて一歩ずつ前に歩く事だけだ」
こういうのお話は、勇気がもらえる。
(『BT’63』のレビュー 池井戸潤 (prelude2777さん) – ブクログ)
人生とは悲しく、うれしいもの
こちらの後半部でした。
【読書】「BT’63(上)」池井戸 潤 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
本日は、読書時間で読み終わった本を紹介します。読書日数 8日..
後半は、主人公と父親の記憶が徐々に繋がり始め「BT21号」を中心に、主人公の心の旅が終結に向かっていきます。
自分の父親が、今の母親の前に愛した女性。その女性と仕事場で、新事業を考えていく中、恋に落ちていきます。ところが、その女性にはDVをする男から逃げているという事実が分かります。それでも愛すると決めた父親。その記憶を過去にトリップして気づく主人公。
最後は「BT21号」で「運び屋」に関わっていた運転手が全員殺されます。とにかく父親を含めてこの「呪われたトラック」に関わっている人間は「負の連鎖」に巻き込まれまくります。
でも、そんな中で父親が歯を食いしばって生きている姿を「トリップ」しながら見ていく主人公。現在の時間で、その事実を調べていくうちに
という事が分かっていきます。
最後は、全ての事柄が「BT21号」に繋がっていて、そのトラックが40年の時を経て主人公のところに戻ってきます。それで、心の旅が終わります。
自分を見つめ直す
読み終えた時、
という気持ちが芽生えたような気がしました。
私自身、細かい事は忘れているのですが、物心ついた時に「司法書士」という言葉を知っていて、小学生の時に父親がリビングの大きな机に「赤枠」を広げて作業していた姿が目に残っています。
紆余曲折があって、何の因果か「司法書士」という仕事を選択している自分がいます。でも、それは運命だったのかもしれませんね。
これからも、自分なりに「司法書士と向き合って」生きていこうと思います。
悲しくも楽しい、人生を!
本日はここまでです。ありがとうございました。