【司法書士業務】ソーシャルゲームの未成年課金についての交渉手順備忘録④

このシリーズの最終回です。

青天の霹靂

ホンマにビビった!
ホンマにビビった!

3ヶ月後に再度デベロッパー側に電話すると、

「分かりました。今回は全額返金します」

と言われました。

「何、マジかっ」

という感じでした。何故そういうふうに変わったのかは、はっきり言ってわかりません。ただ応じるという回答をもらえたので、それを信じて待ってみました。

デベロッパー側の回答は「取消方法は、デベロッパー側がプラットフォーム(Googleなど)に取消処理をかけると即日カード会社側に赤伝処理(売り上げ取り消し)がされます」とのこと。

その結果として、マイナスになった分は(いわゆる「払い過ぎ」の部分については)カード会社の引き落とし日(決済日)に口座へ自動的に振り込まれます。

数日後に「取り消し通知書」が手元に届きました。そこでカード会社に確認をとると「赤伝処理になってますので、確認して処理します」と。これで、処理を待って無事に取り戻すことが出来たということです。

今シリーズのまとめ

今日で終わりです!
今日で終わりです!

ここで一つ注意点を上げておくと

「未成年取消に応じたアカウントについてはデベロッパー側で抹消される」

ということです。なので続きは全くできなくなるということになります。まあ、当然ですね。

あと、こういう考え方も出来るのではないでしょうか。

「別アカウントで同じことをやったら、何回でも取り消し出来るんじゃないか」

確かに、そうなるかもしれません。

ただ、前日のエントリーにも書きましたが未成年取消については「戸籍謄本」などの公文書も必要書面として提出しなくてはならないので、同じことはできないと思われます。

また

手続き等をキッチリやったからといって必ずしも取消に応じてもらえる保証は無い

ということを理解しておく必要があると思いますし

親権者が、こういった事を知らない(もしくは知ろうとしない)事にも問題がある

というのも肝に命じておかなくてはならないということです。

こういった相談をはじめ「どこに頼んだらいいのか分からない」問題がありましたら、ぜひ当事務所にお問い合わせください。何らかの答えを出せるように精一杯向き合う事だけが私の取り柄だと思っています。

4日にわたって書いてみました。何かの一助になれば幸いです。本日はここまでにしておきます。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。