【読書】「株価暴落」池井戸 潤 著

本日は、朝の読書時間で読み終えた本を紹介しています。

ブクログレビュー

読書時間5時間20分(読書日数 13日)

TVドラマにもなった原作本。今作は、がっつりと「金融エンターテインメント」となっている。

通称「病院」といわれる、銀行の審査部に勤める主人公を取り巻く人間ドラマ。
自分の融資審査の担当している大手スーパーが、爆破テロ事件にまきこまれることから物語がスタートする。

そんな中で、この大手スーパーの支援をするかしないかで、銀行内で自分と対立する企画部長との対決が繰り広げられる。

同時進行で爆破テロの事件を捜査していくに従って、背景にある商店街の服飾店が倒産に追い込まれ、その店主が自殺したという事実が出てくる。その息子が復讐のために爆破テロをしたのではないかとの疑いが出てくるが、そこから大どんでん返しの展開になる。

読み始めの頃、なぜ「株価暴落」というタイトルだったのかがわからなかったのだが、終盤につれて、だんだん繋がっていく感じが、読んでいて爽快だった。

最後の締め(オチ)も、主人公の意気込みをものすごく感じさせて、楽しめた。(『株価暴落』のレビュー 池井戸潤 (prelude2777さん) – ブクログ

これぞ「池井戸ワールド」なのでは…

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今回の作品は、昨年にドラマで放送されたものの原作だったようです。
連続ドラマW 株価暴落|WOWOWオンライン

「織田裕二の主演ドラマ」って、久しくなかったなぁと思ってました。
織田裕二 – NAVER まとめ

今回の作品は、先日エントリーした「ようこそ、我が家へ」とは違いまして、がっつりと「金融エンターテインメント」となっています。

今回の主人公は、俗称「病院」といわれている銀行の審査部に所属しているバンカーです。自分の担当している大手スーパー「一風堂」が爆破テロにあったことから物語がスタートします。

大手スーパーが根こそぎ持っていく商売のやり方で、地元の商店街のとある店主が自殺していることがわかり、その息子が現在勤めている工場で、爆薬等を購入していることがわかることから、復讐という線で警察の捜査が進んでいきます。

銀行では、それまでに6000億ほどの支援をして、再生計画を作って支援をしているんですが、それを「放漫経営者」でもある会長(前社長)は一向に実行せず、逆に「銀行は金さえ貸しさえしてればいいんだ」みたいな態度をしてきます。その上爆弾テロがあったことで市場の印象が悪くなっていき、株価がどんどん暴落してく。

この事件の真相と、このスーパーの「与信判断」をめぐっての主人公vs銀行役員の対決が同時に進んでいきます。

最後まで展開がわからない!

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読み始めのころ、タイトルが「株価暴落」となっているのが、全くわからなかったのですが、クライマックスにむけてだんだんとつながってきます。

  • なぜ、企画部長が瀕死の状態の「一風堂」を支えようとするのか。
  • なぜ、警察の一人が数年前の「放火事件」を見逃したのか。
  • 株価を暴落させる本当の狙いとはなにか。

そういう展開を作らせたら、本当にうまいなぁと思います。原作は「まだ続くような」終わり方になっていましたが、ドラまではどうなってたんでしょうね。気になります。

というわけで本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

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