【読書】「親鸞 完結編(上)」五木寛之 著

本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。

ブクログレビュー

読書時間 4時間20分(読書日数 13日)

五木寛之の「親鸞」シリーズの第3部(完結編)の前編。晩年の親鸞と、そこに携わった人たちとの人間模様。前編では一つの節目となる事件と、親鸞の晩年に対する心境の変化が綴られている。

親鸞の息子である善信とのエピソードでは、兄弟の恵信の息子に対しての嫉妬から、また、自分自身が博打に狂って借金がある事で負い目を受けていることもあって、お金を借りている覚蓮坊にそそのかされ「教行信証」を盗む手助けをする。
だが急展開を迎えて、最後は大きな騒動にまで発展する。

親鸞が晩年になって、自分が流された先である東の国では、念仏が浸透しているのはいいのだけれども、それが良からぬ方向に向いてしまっているとの報告を唯円にからきく。その時にいてもたってもいられなくなるが、その時に周りに引き止められる中、親鸞はある決断をする。

このシリーズ前編では、懐かしい人物が相当高齢になって登場するのだが、続けて読んでいる側としては楽しめるし、最後はどういう風になっていくのかが楽しみでもある。(『親鸞 完結篇上』のレビュー 五木寛之 (prelude2777さん) – ブクログ

ようやく出た最終章

小説「親鸞」 五木寛之||講談社BOOK倶楽部
全国37紙で掲載になった超大型新聞連載が単行本化。『親鸞』がついに完結へ!新聞連載『親鸞』第三部「完結篇」は、全国36紙で掲載中。さらに、琉球新報を加えて37紙に!講談社文庫版『親鸞 激動篇』上下、早…

「激動編」が出てから大分経ちました。新聞では連載していたのですが、その時には読まずに、揃ってから読もうと思っていたところ、見つけて速攻購入しました。

このシリーズを通じて、親鸞という人間は「どんだけ人間臭いんだ」ということを思い知らされました。

勉学に打ち込んでも、闇が晴れない。そんな中で出会った法然上人と念仏。そこからは視界が開けていくけれども、弟子を持つようになって、なお悩んでいく。そういった苦悩が書かれていて、読んでいてすごいなぁと思います。また

また、その中でたくさんの人たちとの出会い(えらい公家さんから、馬借・車借といった人たちまで)から、一歩ずつ成長していく親鸞という人の凄さを感じ取ることができます。

まとめ

親鸞シリーズを読み終えたのが2012年2月になってました。

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あれから4年。激闘編を経ての流れになっています。後半が楽しみですね。続けて読んでいこうと思います。

というわけで、本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。