本日は朝の読書時間で読み終わった本をご紹介しています。
ブクログレビュー
読書時間 4時間20分(読書日数 13日)
アドラー心理学の第1人者である筆者による、より実践的な解説書。基本的な部分については前書「嫌われる勇気」に書かれている内容であったので、理解の方はしやすかった。
今回は「老い・病気・死」に関することが書かれていたことが一番興味深かった。
「身体が速やかに衰えたり、心が動揺することは、(死ねば)完全に消滅することの証拠であると怖れる人は多い」
というアドラーの言葉は、本当にそうだと感じる。なるべくそういった感情を排除するべく努力しているつもりではあるけれども、なかなか難しいと思う。
だが、
「病気は避けることができず、病気になったのは、決して運が悪かったからではないということを知っておきたい」
と理解しているつもりではあるので、常に考えているつもりである。自分も40代とはいえ、そういう「老い」や「死」というものに向き合わなくてはならない年齢になってきて、ますますこういった言葉に敏感になってきているなと感じて生きている今日この頃。
そんなことでも、
「今日、今この瞬間を生きる」ということを念頭において必死に1日1日生きていきたいと、改めて心に誓った。
(『アドラー心理学 実践入門—「生」「老」「病」「死」との向き合い方』のレビュー 岸見一郎 (prelude2777さん) – ブクログ)
久しぶりの「アドラー心理学」
私はこの本との出会いがあってから、相当に人生に対して開けた感覚を得られたように思います。
【読書】「嫌われる勇気」岸見一郎、古賀史健 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
大きな転機でした!
それ以来、この教えというもの通して、人との接し方をするようになってから、気持ちが楽になりました。
今回の著書では、人ならば必ず通ることにな「死」というものをアドラー心理学的に捉えると、どうなるのかということが、解りやすく解説されていました。
人は一人で生きているのではなく、<人の間>に生きています。一人て生きているのであれば、言葉もいらないでしょうし、自分の考えを筋道立てて伝えるための論理もいらないでしょう。
というのが、アドラーの基本的な考え方だと思います。人と関わり合う以外にありえないのだから、それを踏まえて考えていくことが重要だと思うわけです。
今回の著書では、人間としてはさせられない「死」というものについての考察がたくさん書かれていたことが、かなり印象深かったです。
色々と共感できた言葉がありましたが、中でも
病気についても、この病気の身体が語りかける言葉に応える(response)ことができること(ability)が、責任(responsibility)を持つということであり、他方、応えられないことを無責任というのです。
といったこととか
病気からの回復は、このように、病気になる前の元の健康な身体に戻ることを意味しないこともあるわけです。
ということから、病気に対する考え方も変えられたように思います。どんどん老いていくということには認識があったのですが、「治療」ということに対しての見方に、こういった考え方があったんだということが理解できたことが最大の収穫だったように思います。
今を生きることに必死になること
年末を迎えるにあたって、最近のSNSのフィードを見ていますと「何年計画を立てましょう」というワードがバンバン目に入ってきます。私は、こういった「何年後の自分」といったことを考えることが、苦手でもあり、どこか違和感を覚えています。でも、「こういったポジティブな計画を立てないと、人生が変わりませんよ!!」みたいなことを目にすると「そうしないとダメなんではないのか」と考え込んでしまいます。
ですが、
「明日を今日の延長として生きない」ことは可能です。しかし、明日も今日の延長と捉えてしまうばかりか、これから先の人生が見通せると思い込んでいる人も多いように思います。若い人が早くも人生設計をしているのです。
という考え方もあります。なので
「理想を見失わないこと」と、「今、ここに生きること」を両立したい
ということを目指すのがベストなんだろうとは思いますが、私は「今を必死に生きること」というものを目指していこうと心に決めました。
今回はkindle版!
初めて電子書籍での読書でした。やはり6+が織りなすといいますか、読みやすかったです。
ただ、紙の本と決定的に違うのが「終わりが見えない」ということでしょうか。そこのところが一瞬戸惑いポイントでありましたが、まぁ何とかなるレベルでした。
マーカーをつけるのも結構楽にできますし、こうやって振り返りもしやすいので、アウトプット材料になりそうです。
というわけで、本日はここまでにしておきます。ありがとうございました。