本日は本の紹介です。久しぶりに、小説以外の本です。
もしアドラーが上司だったら
小倉 広 プレジデント社 2017-03-11
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ブクログレビュー
読書日数 10日
もし、自分の上司に「アドラー心理学」のスペシャリストがついたらどうなるか、という視点で、ビジネスにおける(というより、サラリーマンにおける)アドラー心理学の活用法を、面白おかしく描かれた作品
久しぶりにアドラー心理学関連のものを読んだが、この本は今までの中でも格別にわかりやすく、そして引き込まれるように読むことができた。
設定がかなりベタだったり、上司の「ドラさん」のギャグ的な動きも、なかなかコテコテだったのが、かえって頭の中に入りやすくなっていたと思う。
構成も前半は「勇気」後半は「共同体感覚」という、アドラー心理学の二大論点を抑えていて、これがすっと入ってくると、また細かく他のアドラー関連書を再読してみたくなる。
今まで読んだ中では断トツにいい「アドラー心理学入門書」だった。
ビジネスにおける「アドラー心理学」
この本は、ある1人のサラリーマンが皇居の周りを走っている時に1人の小太りの中年男性に出会うところから始まります。
その男が実は、以前の上司から噂に聞いていた「ドラさん」なのです。この人は、今の上司がお世話になっていて、しかも「アドラー心理学」の達人です。
そんな上司が急につくことになってから、主人公は様々な対人関係に対する問題点にぶつかっていきながら、次々と困難を乗り越えていきます。
ライバルとの対決みたいなことや、逆にライバルに教えられること、そして同僚や仲間たちに刺激をもらいながら、アドラー心理学を体現していくといったストーリーになっています。
とにかく読みやすい!
読み終わった一番の感想は
でした。
アドラー心理学は、最近のトレンドにもなっていて、ついこの間はドラマまでやってましたね。
ですが、書籍にしろドラマにしろ、やっぱりピンとこない人もたくさんいたのではないでしょうか。
とくに「共同体感覚」というのは言葉では理解できてもナカナカ腑に落ちるところまではいきにくいの思うのですが、この本では、よくある事柄から例えられていて、腑に落ちるきっかけにはなりました。
なので、また近々に「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」は読み返したいですね。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
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幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2016-02-26
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「アドラー心理学」に興味のある方は、手はじめにこの作品を読んでからが良いのでないでしょうか。
というわけで、本日はここまでです。ありがとうございました。
もしアドラーが上司だったら
小倉 広 プレジデント社 2017-03-11
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