本日は、配属研修を行いました。
「勤めびと」として働くことは…
新人さんのうちは「独立するのが不安で」とか「お金はどうなんですか。食べていけるのですか」などと、どうしても「生活をしていく」ということが前提になりがちです。当たり前なんですが。
ただ「勤めびと」いわゆる勤務司法書士として働くのであれば、最低限のビジネスマナー(というより、部下としての立ち振る舞い方)は必要だと考えます。私も、司法書士になる前は会社勤めをしていました。
「基本的には、人を待たせないこと」
「上司の指示待ちにならないようにする」
「どうしたら店の為になるのかを常に考える」
これらのことは会社勤めの時に学んだことです。上司もなんだかんだ言って人間です。こういうことができるか否かで「こいつやったら、教えがいがあるな!」ということで、色んな知識を与えたいと思ってくれるはずですね。
そういったことができない、もしくは「そんなこと何でせなあかんねん」という思考しか出ないのであれば「独立はよせい!」という結論しかないわけです。
結局は
「与えられた環境をどう使うのか」
これに尽きると思います。
司法書士業務(商業登記を中心に)
- 会社の登記記録を調査するときは「会社名」「本店の住所」だけではなく「会社法人番号」でも検索してみる→会社名や住所に外字が使用されているため、検索に引っかからないことがあるため。番号は一つずつ割り振られているため、法人番号で検索するときは「全国検索」をチェックすることで時短になる。
- 依頼を受けた事件については当然ながらチェックするのだが、他の論点にも気を配ること(特に役員の任期)
- オンライン申請をするときの裏技を覚えておく→本店・会社名のコピーアンドペーストするときの裏技
- 間違いやミスは気をつけていても、必ず出てしまうものである→そうなってしまっても「サービス業」という観点から、依頼者の方に事情を説明する義務がある。
- 報酬に関していうと、自分は「司法書士報酬基準」に従って決めている。ただ、それが正しいかはわからない。自分で根拠を持って決めればいいのであって、依頼者に説明をしっかりとすることが大切である。
- 「ビジネスパーソン」として資格を使うことも全然問題はない。ただ「なぜ、自分が司法書士という資格があって、そういった仕事ができるのか」ということについては、掘り下げて考えてもいいと思う。→過払いの判決が出たことについての歴史の変遷等
- 自分は司法書士になったのが遅かった→司法書士という資格に出会えてよかったと思うので恩返しをしているつもりで、日々業務を行っているつもり。
- 司法書士というのは、依頼者のことを守るのと同時に「登記制度」をはじめとして行政の観点から制度を守ることについて、国から使命を受けているのだと思う。だからこそ「独占的に」業務をすることができる分野がある。
司法書士とプロフェッションについて
日本司法書士政治連盟-運動方針・活動方針-
この団体の活動が大きかったのです!
まとめ
業務については、何度も言うように「実際の事件に当たってから、とにかくどんな手段でも使って調べて、きっちりとすること」を繰り返していれば、経験が増えていきます。
今は細かいことまで目がいきすぎて、そのため「疑問の無限ループ」に陥りやすいです。(かつての私もそうだったので、いっとき「司法書士」という資格が嫌いでした)ですが、その時その時にキチンと考えて、「線引きの根拠」ポイントが見えるようになると、そういったことも少なくなっていくのではないかと考えます。
とにかく「実勢あるのみ」ですね。
というわけで、本日はここまでにしておきます。ありがとうございました。