【読書】「下町ロケット2-ガウディ計画-」池井戸 潤 著

本日は、読書習慣化で読み終わった本を紹介します。

ブクログレビュー

読書日数 4日

現在ドラマ化されている「下町ロケット」の続編書き下ろし。

帝国重工にロケットエンジンバルブを部品供給することで、ロケットの打ち上げが成功してから後、今度は「心臓の人工弁」の設計に挑戦する。

そんな中でも相変わらず「佃品質、佃プライド」は健在だか、前作との違いは「なんのために仕事をするのか」ということであった。

今回は「医療機器」ということもあり、失敗をしたらせいめいに関わることであるので、そのリスクを負いたくないと考えがちである。

実際、初めは躊躇もしていたのだが「医療の進歩が、人々の幸せやその周りを幸せにしていく」ということに気づかされることで、それに邁進するというのが、読んでいて共感できた。

ライバル会社や医学会の利権がらみに翻弄されながらも、佃製作所の社風が本当に素晴らしく、こういう職場で「真剣勝負することができる」というのも、町工場ならではの醍醐味だと感じた。

この作品は、今後の日本の「ものづくり」を目指そうとする若者が増えるいいきっかけになると思った。(『下町ロケット2 ガウディ計画』のレビュー 池井戸潤 (prelude2777さん) – ブクログ

相変わらず爽快

前作は昨年の夏に読んでいて、エントリーも書いてました。

【読書】「下町ロケット」池井戸 潤 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。読書時間 4時間45分(読書日数 14日)ロケット開発の研究者であった佃航平が、ロケットの打ち上げに失敗をしたがために研究職を追いやられてしまう。その…

この続編です。今回は「心臓の人工弁の開発」という、超難関な挑戦を始めていきます。

ロケットエンジンバルブの評判を得て、とある医療機器メーカーから「人工心臓のバルブを作って欲しい」と依頼を受けるのですが、これが大企業の上から目線のような態度で臨まれてきます。

それでも、頑張って開発を進めていくのですが急に依頼者が態度を急変させます。それがNASA帰りの椎名率いる「サヤマ製作所」に部品発注するということになったということなんです。

ところが、このバルブ設計は、実は…という感じで始まります。

最後はやっぱり池井戸作品らしく「大団円」で終わりますが、今回臨まれて最大のテーマは、

「我々は、何のために仕事をするのか」

ということを考えさせられる作品でした。

前作では、ロケットエンジンバルブを「研究所」ではなく「中小企業」で追いかけることができるんだと、そして「どこででも、夢は叶えられる」というメッセージが強かったように思います。

ですが今回はそれだけではなく、

「自分たちの作ったものが、本当に誰かのためになる(しかも、医療機器ですから、人の命を救うということです)そのためにも、直向きに仕事することが、何よりも大事である」

というメッセージも強く受け取れ多様に思います。

まさかの続編!


現在、ドラマ放映中ですね。

日曜劇場『下町ロケット』 | TBSテレビ
10月18日 START!日曜よる9時最新話7日間無料配信中!PAGE TOP…

今、欠かさず見ていたのですが、展開の速さを見てを
「あれっ?何かの短いぞ。次どうする?」
て思っちゃってました。

そしたら何と「続編がある」ということを先日知りまして、本屋で速攻手に取り「次シリーズ始まる前に読んでしまおう」と意気込んで読み出しました。

若干相関関係がややこしかったのですが、相変わらず分かりやすかったですし、何よりもドラマを見ているおかげで、より人物が思い浮かびやすかったのも手伝って、一気に読みきっちゃいました。こんなに集中して読了したのも久しぶりでした。(何度か泣きそうにもなりました)

明日から、この作品の内容に入っていきますね。楽しみです。というわけで本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。