「侠飯〜怒濤の賄い編〜」では1人300円以内で作れる「男の賄い飯」メニューのオンパレード!

読み終わり直後のレビュー

読書日数 9日

「侠飯シリーズ」の第3弾

今回は、明治から続いているヤクザに、その孫が地上げの交渉にやってくるが、そこの行儀見習いをすることになって、そこで柳葉ど出会うところから始まる。

相変わらず、レシピは色々で、しかも今回は「怒濤の賄い編」ということで、予算が300円以内に収まるものばかりとなっている。

自分も料理をする機会が多いので、ここに出てくる料理を試してみたいものばかりだった。読んでいて、それが一番楽しい。

最後は、主人公が柳葉に諭されて改心していくという流れは、前作同様だが、自分にはこういう「ストレートな」話の方がいいと思ってしまう。

「男の賄い飯」を作りたい!

今回はこういうのは一切出ません!

このシリーズは、過去2作品出ています。両方とも読んでます。

最近ではドラマもやってました。生瀬さんの演技がハマってて、私は凄く良かったと思っています。

なので、この作品が発売されてすぐに購入していましたが、今回まで取っておいたって感じです。

一番の楽しみは「料理レシピ」ですね。結構短い文章で書いてあるのですが、読むだけで大体作り方が分かります。過去の作品からのレシピで実際に何品かは作っていますが、どれも家族には好評です。

今回作ってみたいなと思ったのは「カレー肉吸い」です。

肉吸いは結構有名ですが、これにカレーのアレンジを加えるというのが、何かいいなと思ったので、ぜひ作りたいと思います。

柳葉の言葉も相変わらずの熱さ!

今回の主人公は、半グレ(ヤクザの現代版?)の「串刺連合」の組員として、闇金の店長をしている「卓磨」。生きるためには金が必要で、そんな価値観しか持ち合わせていないせいか、闇金で荒稼ぎをしているという男。

そんなある日、串刺連合の上のヤツが「お前の爺さんが土地譲ってくれないから、孫のお前が交渉してこい」ということになり、ヤクザの組長でもある「渋川伊之吉」の家に行くことになります。そこで地上げの交渉をすると「行儀見習いとして認めたら」応じるということになり、住み込みで修行が始まります。

そんな時に現れたのが「柳葉」と「火野」。おなじみの任侠コンビです。

柳葉は卓磨に飯炊きを手伝わせる中で、色々と人生のアドバイスをしていきます。そして物語は思わぬ展開になって、最後は「泣ける」んですよ。

やっぱり最後まで自分を貫き通していくということが大事なんだということに尽きるわけですね。

「男の料理を簡単に作りたい」とか「純粋な人の心に触れたい」と思っている方にはオススメです。

ページ数も少ないのでさらっと読めると思います(って言いつつ、私は相変わらずですが)

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。