本日は、読み終わった本の紹介です。
侠飯2 ホット&スパイシー篇 (文春文庫) | ||||
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ブクログレビュー
ドラマ放映中原作第2弾。今回は別の登場人物になっている。
ある会社でWebデザイナーをやっている主人公が、ある日突然、「追い出し」部署に異動させられる。そこで知り合った4人のリストラ候補者たち。ほとんど缶詰め状態にさせられる中、ある日、自分の会社の裏路地に突如登場したワゴン「スパイシー・ギャング」ここでの500円ランチが、とてつとなくうまい。
でも、やっているのが傷男「柳刃」と髭男の「火野」である。
無愛想で輩丸出しの対応だが、そんな2人が繰り出す料理の数々とその薀蓄により、料理への興味を抱くこととなり、自分たちで「料理ワゴンを開業しよう」と話が盛り上がっていく。
すると、柳刃が1日ワゴンを貸すから、やってみろと言われ、協力して行うことになるが、場所はなぜか「鎌倉」を指定される。
なぜ鎌倉なのか。そして、謎の「極秘任務」とはなにか。
今回は「ブラック企業」が舞台になっていたが、そこで働く主人公たちに対して、柳刃が料理という例えを用いながらも「仕事に対する思い」が熱く語られている。その言葉を受けて、だんだんと気持ちが入れ替っていくのを見ると、自分も清々しい気持ちにもなる。
また、料理の薀蓄も増えていくのも楽しく読める一冊である。
続編もやっばり面白い!
ギャラリー|ドラマ24「侠飯~おとこめし~」:テレビ東京
こんなのもあります!!
前作も面白かったので、続きで読んでみました。
【読書】「侠飯」 福澤 徹三 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
前作のレビューです
今作は、前作とは変わって「ブラック企業」で働く、さえないサラリーマンのお話です。ウエブサービス会社「グローバルエッグス」でポータルサイトのメンテナンスを仕事としている主人公、真壁順平は、何の目的も持たずに、ただただ「給料を持って帰るため」だけに仕事をしているような、ダメ社員の典型です。ところが、ある日突然「人材支援部」という、よくわからない部署に人事異動が発令されます。
そこでは、週一回の社長からの「カタカナ」ビデオレターを見せられたり、部署からの声をかけてもらって初めて、その部署の雑用をするという、よくわからない仕事を延々としていく日々。そして無意味な残業。俗に言う「ブラック企業」の「追い出し部署」に配属となってしまいました。
心も体もボロボロになっている状態で、何が楽しみになってくるかと言えば「食」です。ですが、会社で出てくる弁当は、味も沿ってもない「ヘルシー弁当」。それ以外は会社で食べてはいけないという、又よくわからないルールに、仕方なく外食場所を探していると、会社の裏路地に突如現れた弁当販売ワゴン「スパイシー・ギャング」
あの傷男「柳刃」と髭男「火野」の登場です。初めての味は「スープカレー」順平は2日酔いということもあって、ガツンと来るスパイシーな味に、心も癒やされていきます。ただ、やっているのが、輩まがいですから、信用はしません。一時は、そのワゴンでの昼食を避けていました。
ところが、人材支援部の同僚(という言い方でいいのでしょうか!)は「スパイシー・ギャング」でのランチの話で盛り上がっているので、段々と気になり出します。
で、とある夜に「スパイシー・ギャング」での飲み会で、つぶれた順平は、柳刃の世話になってしまいます。その見返りとして「社長の身辺調査」を依頼されます。
何故なのか、全く理解できないまま、仕方なく引き受ける順平は「スパイシー・ギャング」の常連となっていき、飲み会で盛り上がっていた「ランチワゴン」をやろうということになります。
そのあと、実際に営業をすることになるのですが、何故か「湘南の海」でやることに。その後の展開が、意外な結末を迎えます。
とにかく読みやすい!料理うんちくも!!続編も期待!!
この本も、このドラマの原作となっていますね。
ドラマ24「侠飯~おとこめし~」:テレビ東京
相変わらずの料理うんちくが沢山出てきます。が、今回は「ホット&スパイシー」ということで、タイ料理など、辛めの料理やスパイスの紹介が多かったように思います。話の展開もわかりやすく「ハッピーエンド」だったので、良かったです。
今回も仕事に対する向き合い方を柳刃が教えてくれます。そういったことも含めて、もう一回読み返したい本だなぁと思いました。
最新刊が、最近発売されているようなので、それも読んでみたいですね。
侠飯3 怒濤の賄い篇 (文春文庫) | ||||
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本日はここまでです。ありがとうございました。
侠飯2 ホット&スパイシー篇 (文春文庫) | ||||
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