【読書】「お金より名誉のモチベーション論」太田肇 著

朝の読書で読み終わった本を紹介しています。

お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす

太田 肇 東洋経済新報社 2007-01-04
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by ヨメレバ

レビュー

読書時間 3時間30分 (読書日数 7日)

欧米タイプの「表彰制度」の研究を続けている筆者が、今の日本の労働環境にとって、どういったことで働く人のモチベーションを持たせるlことが重要なのかを、さまざまな角度から書かれた本

<心に来た要点>
・人は基本的には認められたい⇒お金や名誉地位というのはその副産物
・「表の承認」と「裏の承認」があり、日本は風土的に「裏の承認」に強く支配されているので、「出る杭は打たれる」という風潮が強くなる。
・そんな「裏の承認」について甘んじている日本人ではあるが、心の底では「表の承認」で認められたいものなのである。
・「年功序列」や「仕事ぶりを非公開にする」などは、働き手にとって平等かつ思いやりがあるように見えて、実は違う。
・上司が褒めるのではなく「(外部からの承認されているのだと)上司によって褒める」ことが重要
・「名誉の分かち合い」(承認の多元化)の重要性

<所感>
今は自営業で、なおかつ一人で仕事をしているため「お客様から直接的に言葉を頂ける」というのは本当に恵まれているのだなぁと思った。そのことで「仕事に対する意識やモチベーション」も全然変わってくるのだと、どこかで実感できているからである。
サラリーマン時代も数年間合ったことを思い返してみると、確かに「裏の承認」を気にしながらの仕事だったように思う。だから、あるところで止めようといった結論に達したんだなと、振り返ってそう思った。
この制度(というよりこの考え方)が今の日本に広がっていくのなら、労働環境も変わり、もっと働きやすい職場になるだろうと思う。ただ、「裏の承認」の良さもどこかであると思うので底の部分も大切にした方がいいとは思うが。
(『お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす』のレビュー 太田肇 (prelude2777さん) – ブクログ)

この本も、しっかりと「付箋読み」しました。

アウトプットも、それなりにはやってみました。いやぁー。この理論は面白いです。私にとっては。

なぜ日本ではサービス残業が当たり前なのか

なぜ、日本ではサービス残業が当たり前になっているのか」が、スンナリ頭に入ってきました。

【労災認定】和民のブラック企業伝説 – NAVER まとめ

最近ではブラック企業問題など、労働問題が多く取り上げられておりますが、これは「裏の承認」の力が「表の承認」を押さえつけているという現状があると思います。だから、「帰りたくても帰れない」とか「上司の顔色をうかがいながら」みたいな状態になるんだと思います。

だからと言って、上司がただ褒めるだけでもダメなんですよね。褒めるにしてもその手法と「褒めるための考え方」を変えていかなくてはいけないということです。

つまり、人は「認めてもらいたい」という気持ちが誰にでもあるということです。その認める(承認欲求を満たす)手法一つで、その人の働くことへのテンションをあげられるかどうかが大切だということです。

所感

「従業員をたくさん使う企業の経営者の方もしくはそうありたいと思っている方」は一度手に取って読んでみても面白いかなぁと思います。

今の従業員の働き方と、その従業員のモチベーションのあり方とその理由を見つめ直し、単なる成果主義になっていないのか。そういった事を見直すきっかけになるような本になると思うからです。

お金より名誉のモチベーション論 <承認欲求>を刺激して人を動かす

太田 肇 東洋経済新報社 2007-01-04
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by ヨメレバ

本日はこのくらいで。有難うございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。