先日、こちらのドラマが最終回でした。
「リーガル・ハイ」最終回の視聴率が明らかに、これまでの推移は? | THE NEW CLASSIC
私も、ガッツリはまって見ておりましたが、最後は予想もしないオチでしたね。
第三弾も期待して待ってみようかと思います。
正義とは何か?
今シリーズのテーマ(というか、このドラマのテーマ)は「真実とは何か?正義とは?」でありました。
弁護士は「依頼者の利益を最大限に守る」ために裁判で代理人として振る舞うことが前提になっています。
堺雅人演じる「古美門」弁護士は、自分の名声と欲望のために、なりふり構わずありとあらゆる手段を使って「依頼者の利益を最大限に守るため」に裁判をし、勝利にこだわってきました。
新垣結衣演じる「黛」弁護士は「どんな結末が待っていようとも、真実を白日のもとにさらす」ことが正義だと言う誠実な弁護士でした。
岡田将生演じる「羽生」弁護士は「争いからは何も生まれないから、みんなが幸せになるために」ありとあらゆる手段を使って、裁判を自分でコントロールしようとしてました。
それぞれ「裁判とは何か。法とは何か。」ということについて三人とも様々な向き合い方があったように思います。
このドラマでは
「裁判をするということは勝つか負けるしかない。誰かの幸せは誰かの不幸になる」
「我々は神ではない。真実というのは、当事者目線で如何様にも変わるんだから、それを完全に証明することなんかできない」
という趣旨のシーンが何度も出てきました。確かにそうだなぁと思いました。
司法書士としての「代理人」のあり方
代理人とは「依頼者の利益を守る」ために動かなければならないというのはそうなのですが、「司法書士(登記の手続代理人)としては」それだけではいけないと考えています。
仮に、「不動産を売りたいので名義を変えて欲しい」と依頼を受けた時に、依頼者が話された事実を鵜呑みにして何も確認せずにやってしまうと、相手方に不測の損害を与えてしまうことになります。それが巡り巡って依頼者に不利益を与えることに繋がる事があるんです。
なので「相手方」の事も考えていかなくてはならないし、それが依頼者の思惑とズレているのなら「潔くやめる」方向に導く必要があると思います。
結局は「依頼者が意思決定をやりやすくするために、分かりやすく情報を提供する」ことも代理人の務めのひとつだと思います。
皆様も、代理人を頼むときには「自分の話を聞いてくれる」事だけではなく「誠意を持って対処してくれたり、時にはダメだとしっかり言える人」かどうかをみていただければと思います。
本日はこれぐらいです。ありがとうございました。