【読書】「まほろ駅前 狂騒曲」三浦しをん 著

本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。

ブクログレビュー

読書時間 6時間20分(読書日数 17日)

「まほろ駅前」シリーズ第3弾
おなじみ「多田便利軒」の周りで起こるハチャメチャなストーリーを長篇で書かれたもの。今までとはちょっと違う感じで描かれていた。

今回のテーマは「愛」だったように感じた。
自分の子供をなくしてしまった多田が、行天の子供を預かることで家族愛を再認識して、その後、依頼者の一人である、夫を早くに亡くした柏木亜沙子と付き合うようになる。
行天も初めは過去の苦い経験から「自分は子供と向き合うことなんかできない」と思い込んでいたのに、ロータリー騒動で自分の娘「はる」に身を呈して守ることで、自分も「子供を愛している」ということを再認識する。
HHFAで生活する裕弥が、母親が入信してしまったことについて、現状をイヤイヤながらもなんとなくしか生きていなかっただろうと思われたが、バスジャックに巻き込まれた時に、行天から自分の過去を告白されたことを受けて「母親に対して心配していたんだ」と、母親への愛を再認識する。
そんな皆に囲まれて生活している多田は「自分がどんだけせけんとを関わり持たずに生きていこうとしても、やっぱり周りからの愛で生かされている」と認識する。

人間愛に満ち溢れた作品だったとおもう。長篇で読むのが大変だったが、やっぱりシリーズなので、人物像が鮮明に分かりやすく、また考えさせられるフレーズもたくさんあったように思う。

「自分が正しいと感じたことはする。そして、正しいと感じた自分を疑う」

この言葉がかなり心に入ってきた。(『まほろ駅前狂騒曲』のレビュー 三浦しをん (prelude2777さん) – ブクログ

「ビバ♡まほろ」オールスター集結

多田便利軒シリーズの第3弾です。何気なくとってみた第1弾「まほろ駅前多田便利軒」でしたが、筆者の世界観にどっぷりはまりました。

誠実に働く多田と、高校の同級生で、自由気ままに多田を引っ掻き回す行天。この2人が、まほろ市で便利屋を営む中で様々な人間との関わりの中で織りなすハートウォーミングなストーリーに、私の心は鷲掴みされました。

登場人物がとても個性的で、自分の青春時代にいたら、さぞ日常が楽しかったんだろうなぁと思います。

胸に来た言葉

この作品ではそんな「まほろオールスターズ」が、何かしら登場しています。しかも、行天の過去が「行天自身の口から」語られていて、それで自分と境遇が似ている裕弥を励ますシーンがありますが、その時にのクダリに
「自分が正しいと感じたことをする。自分が正しいと感じたことを疑う」
というのです。

確かに自分が正しいと感じたことをする。それはそれで当たり前ですが、その先「そんな自分は狂っていないのか?ということを冷静に見る」ということまで考えて生きていくんだという姿勢に共感ができました。これは行天がいかに凄まじい青春時代を過ごしてきたかということを物語っていますよね。この言葉は私の胸に刻まれました。

家族愛を再認識できる作品

今回は「家族愛」にフューチャーされていると思います。

多田が、前妻にできた子供の命日には必ず墓参りに行くこと。そんな多田が子供をを預かり一緒に暮らすことで、子供との絆を深めていくこと。

行天が自分が過去に受けてきた仕打ちから子供との関わりを避けてきていたが、自分との間にできた(体外受精だが)子供を愛することが心からできたこと。

HHFAの活動に陶酔してしまった自分の母親に対してイヤイヤながらも、なんとなく過ごしていた裕弥が、南口ロータリー騒動をきっかけに自分の中で変化し、結果「母親のことが心配だったんだ」と再確認していくこと。

他にもたくさんありますが、人との繋がり、絆を深めていくことで自分たちは生かされているんだなぁと改めて思いました。

超大作だった

今回は486ページという、超大作でした。相当読むのに苦労しました。途中、体調が優れない日々があり、読み進めることが出来なかったことも有りましたが、目線を切らさ進めていけたのが良かったです。

それにしても筆者の本は面白い!でも、最近になって、筆者が女性だと知りました。恥ずかしい話でございます。

また、続編出るのでしょうか?出たら速攻ポチりは確定です。

本日はここまで。ありがとうございました。

プロフィール

岡田 英司
岡田 英司
神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。 業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。 お気軽に読んでいただければ嬉しいです。

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