本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。
ブクログレビュー
読書時間4時間20分(読書日数13日)
親鸞の一生が描かれた小説の完結編の後半。クローズアップされたのは、「念仏を説くということと、家族のあり方」であったように思う。
親鸞は自分の息子である善鸞に対して、結構冷たいく当たるような態度だった。それは善鸞がだらしない生活を送っていたからではなく「念仏を広げたい」という一身で取った行動が、実は本当の道ではなかったからである。
本来の親子ならもう少し親らしい態度を見せるべきではと思うのだが、そうではない。親である前に「念仏を世に広める使命感」を持って生きている親鸞だから、そういう態度を取っていたのだと。
自分も一つの職業で、ここまでの使命感を持ってやることが出来ればと思うのだが、そこまではなりきれないだろう。
あと「死ぬ間際に名号から光が見えた」とあった。自分も往生する時は、そうなりたいと思う。そのために悔いなく自分らしく生きていきたいと思う。(『親鸞 完結篇下』のレビュー 五木寛之 (prelude2777さん) – ブクログ)
大河ドラマ「親鸞」ここに完結!
約6年に渡っての壮大なドラマが、ここに幕をおろしました。
「親鸞」という、念仏を広めた一人の生まれてから死ぬまでの人間模様が描かれたものでした。
【読書】「親鸞 完結編(上)」五木寛之 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
前回のレビューはこちらです
後半では、息子の善鸞に対して、親というより「念仏者として」どう向き合うか。そこでのもどかしさをの部分が印象的でした。
親としては、当然息子として向き合って入るものの「念仏者」としては、念仏を信じる人たちの一人としてしか捉えていない。それが正しいと思っている。
その一方で、息子は「親に認めてもらいたい」一心で、念仏を東国に広めたいと活動するのだけれども、それが親鸞の思う念仏の道とは違っていたために、親鸞の直弟子との混乱が起こってしまうというエピソードを見ると
と思いました。長い間一緒にいるからといって「わかるやん!」ではダメですね。
思わず購入です!
この小説は、私自身がこういったものに前々から興味があったので買ったのですが、思いのほか別の意味で楽しめました。
あとがきの中に、
この小説は、典型的な稗史小説である。正確な伝記ではなく、格調高い文芸でもない。あくまでも俗世間に流布するつくり話のたぐいに過ぎない。
とありました。
私自身、こういった題材で長い間楽しめて読める本初めてだったので、感慨深い作品の一つになりました。
なので、これを買っちゃいました。
iPhone 6Plusの電子書籍を試すのにいいんじゃないかと言うことで、少しずつではあるけれど再読します。
本日はここまでです。ありがとうございました。