【司法書士会】配属研修ログ㉒ 司法書士は「細く、長く」という精神でいいのだと思う

本日は配属研修でした。

避けては通れない「業者さんとのおつきあい」

人とのおつきあいは、大事ですけれど...
人とのおつきあいは、大事ですけれど…

台風が近づいてくる中での研修でした。業務のほうは、ちょうど谷間というか、何もありませんでした。

そんな中、1通の不動産業者さんからの封書から、話が盛り上がりました。

独立開業すると「こういう封書一つで」仕事に繋がったり、逆に足元をすくわれてしまうということもあります。とくに独立当初は、どうしても身入りが少ないため、焦って目先の売り上げを狙いにいってしまい、結果として「不味い仕事」ばかりをやることになってしまうというのが司法書士として「あるある」だと感じております。

とにかく

「職業倫理」をしっかり保持し「資格者として全うに生きる」

これに尽きると思います。そうすれば「細く長く」業務が継続して行えると思います。結構、大事なポイントです!

司法書士業務全般

  • 自分たちに関わる人達は、当事者だけではない。不動産仲介業者、銀行担当者、会社総務の人など、様々な人達がいる。→私達が先ずやるべきことは「書類を作ること」なのではなく「きちんと説明する」こと。
  • 「何をしようとしているか?なぜ、こんな書類がいるのか?今後はどうなるのか?」などを当事者(依頼者)にきちんと説明するのは当たり前だが、「業界(当事者)の常識と司法書士の常識とは違う」という認識を持つ必要があり、その上で話をしていくことが司法書士に必要とされていると考える。
  • 様々な法律や業態、そして業界と向き合っていく際に「司法書士というのは、何なのか?」という本質と向き合いながら考えていけば、早々間違うことはないと思われる。

まとめ

毎日「プレゼン」です!
毎日「プレゼン」です!

司法書士というのは結局

「ややこしい問題を説明するプレゼンター」である

のではないでしょうか。

なぜなら、私達は基本的に依頼者に対して「依頼者自身の方針等を決定することはできない」のです。自分の感覚や考えを押し付けてしまうことはダメなんです!
【司法書士業務】司法書士の専門家責任⑱〜登記申請に関する説明・助言義務〔その1〕〜 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
説明責任について深く知りたい方はこちらから!

ですが、どうしても法律的なことを取り扱っている以上、ややこしい手続きをしなければならず、そこには「専門用語」が頻繁に出てきてしまいます。

その時「難しい言葉で押し捲る」ような説明の仕方だと、依頼者自身が何をしようとしているのかが理解されないまま、物事が進んでしまう危険性が出てしまいます。

もし仮に「自分にとって不要な機能がついたパソコン」を「難しい言葉で羅列して説明してきて売りつけられたら」どう思いますか?

私は嫌です!バソコンでもそうなのですから、不動産のことなどは、もっての外ですよね。

そういうことがないように、私たち司法書士が「見守ること」で、より安心して事を進められると思います。そう言った資格者になっていただきたいものです。

というわけで、本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。