【司法書士会】「年次研修」は司法書士の職業倫理感をリフレッシュさせる大事なモノであるということ

先日参加した研修部会で交わされた議論の中で、相当印象的だったので、私なりに考察してみました。

年次研修ってなに?

青空研修!とまではいきませんけどね
青空研修!とまではいきませんけどね

年次研修は、私たち司法書士全員に対して日本司法書士会連合会(以下「日司連」)が行う「義務研修」となっています。

司法書士というのは「司法書士会に入会することで」日司連の司法書士名簿に登録がされて初めて「司法書士業務」が出来るようになるわけですが(司法書士法第8・9条)、司法書士登録がされてからは、この研修を定期的に受講しなければなりません。ちなみに、私は平成23年に受講しました。

「職業倫理」が大事だから…

とにかくディスカッションが命です!
とにかくディスカッションが命です!

この研修はとにかく「司法書士の職業倫理について考えること」が中心になっています。何故この研修を「義務研修」にするのでしょうか。

それは、

「司法書士とは別個独立しているのだということを再確認し、国民の皆様の権利を擁護する存在であることを再認識するためにやる!」

これなんじゃないかなと私は考えます。

目が気になりだすと... photo credit: ramenlover via photopin cc
目が気になりだすと…
photo credit: ramenlover via photopin cc

長年来と業務を重ねるにつれ、どうしても「ビジネスライクに傾きすぎてしまう」ようになると、業務違反をしてしまいがちになるものです。実際に綱紀案件(業務違反の対象となる事案)が毎月何十件と挙げられているのをみてきております。

例えば、ビジネスの世界では至極当たり前とされているバックマージン。司法書士の世界では「もらってはダメ」と定められています。司法書士倫理第13条)

「司法書士はバックマージンが何故許されないのか」

そういった事をはじめ、しっかり同職どうしがディスカッションしていくことで、司法書士の職業倫理の本質をしっかりと考えていく事をする。それが「倫理観をリフレッシュさせる事に繋がるのでは」と私は考えます。

10年目の転換期!

この義務研修をはじめてから丁度10年が経過したとのこと。年次研修はどういった方向性を打ち出せばいいのか?それが長い時間使って議論が交わされました。

何故ならこの研修は「司法書士の根幹となる研修になるはずだから」です。

私もしっかりと関わって、ひとつでも役にたてるようになりたいです。そして、自分を含む司法書士が正しい職業倫理感を持って、国民の皆様の権利を擁護できるように、そういったマインドを持てる研修ができるようになるといいと思います。

というわけで、本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。