本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。
ブクログレビュー
読書時間 3時間30分(読書日数 15日)
「お金をかけずにヤル気を引き出す」という「承認」についての第一人者でもある筆者が、働く環境において「承認による動機づけ」が、いかに企業にとっても、従業員にとっても良いことかについての解説本。
基本的には前回読了した「お金より名誉のモチベーション論」と論点の展開はほぼ同じ。ただ、今回は「京都」と「農村」における承認行動についての解説があった。
日本ではどうしても「裏の承認」というものがついてまわる中、如何にして自分を認めてもらうか。これに尽きると思う。そのために「ずらす」という考え方は、かなり有用だと思う。
だが、今回の本については、あまり頭に入ってこなかった気がする。以前と比べると「褒める」という行動に対しての考え方が変わってしまったせいでもある。(『承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?』のレビュー 太田肇 (prelude2777さん) – ブクログ)
人は「認められたい」欲がある
太田先生の本に関していうと、一貫してこのタイトル通りとなります。
人というのはお金よりや名誉といったことよりも「褒められたい」という欲求の方が強いので、それに対してちゃんと対応すれば(従業員の)モチベーションが上がり、結果として企業(会社)が発展していくということです。
こういった団体もあります。
日本では「裏の承認」というものが強いといいます。「周りに合わせる」ということを基本的に求めて、「出る杭は打たれる」という文化が根強いです。
だいたいの会社の机の配置を思い浮かべるとわかるように、社員同士のデスクに仕切りなどがないため、自分のやったことが周りに筒抜けになっています。なので目立った行動や言動をすると、「出る杭」になってしまって叩かれるのがオチなんだということです。
自分が認められるには
ですが、本書では「そんな中で認められるにはどうすればいいのか」ということにも触れられています。
その一説に「目的、ルート、場所等をずらす」というのがあります。
これは、同じものを達成するにしても、目的や過程を他の人とは違う形で持っていくようにすると認められやすいということになるとのことです。
これは、ちょっとグッときました。「人とは違うアプローチ」というのは、普段から気にかけていることなので、ここは大事にしていきたいと思います。
考え方が変わってしまった
本を読んで感じたのは「前書を読んだ時に比べると、ちょっとテンションが上がらなかった」ということです。
その「人を褒める」ということが「その時点で人を評価している」ということになり、私自身が最近はまっている「アドラー心理学」とはちょっと違いが出ているなぁと感じてしまいました。
「承認欲求がある」ということは確かにそう思いますが、アプローチの仕方が本当にそれだけでいいのかなぁと、単純に疑問に思ってしまいました。
ですが、社員を抱える経営者の皆様には「表彰制度」と合わせて読まれると、根拠がよく分かっていいと思います。
というわけで、本日はここまでにしておきます。ありがとうございました。