【読書】「さあ、才能に目覚めよう」マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン 著

本日は、朝の読書時間で読み終わった本を紹介します。

ブクログレビュー

読書時間 3時間10分(読書日数 12日)

才能とは何か?自分の強みを見つけるということについて、また企業や会社でさまさまな評価を下す場合の指針ととして書かれた本。巻末に「ストレングスファインダー」を試すことができるIDがついている。

人というものは「弱点を補おうとする」または「(仕事をする上で)出来ないことをなくそうとする」動きがある中で、筆者は「まずは強みを見つけて、それを磨く」ことを重点に置く。なぜなら「仕事をする上で成果を上げるのに、全ての能力を伸ばす必要がない」からであり「強みは安定して磨き上げることで強くなる」ということである。

そのためには「才能」の本質を知って置く必要がある。
「才能」とは、無意識に繰り返される思考や行動パターンのことである。つまりは変えることの出来ないものであり、これが元になっている。ここを知らずして「知識」や「技術」(後天的に身につけていくもの)を闇雲に付けていったところで、時間やお金の無駄である。
「才能」に応じた知識や技術を身につけていくことで、より安定した強みを付けていくことができ、そのことでより成果があげやすくなると筆者は言う。

また会社で人事評価をする際にも「従業員個々人の才能」を知らずして、正当な評価を下すことは出来ないと言う。まずは「才能」を知り、それに見合う知識や技術を身につけさせて、適材適所に配置し、個々に見あった評価をしていくことが大切なのだという。

私個人の「強み」も測定した時に、今の職業(司法書士)に見あったものであるとわかり、「こうならなければならないんだ」と悩んでいたことも、少しだけ楽になった気がする。
『さあ、才能に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』のレビュー マーカス・バッキンガム (prelude2777さん) – ブクログ

強みを見つける

まずは、気づくことから...
まずは、気づくことから…

私達は、昔から「弱点を克服すること」を求められることが多いです。なぜなら「弱点がないことがいいことである」と教わってきているからです。実際に弱いところが見つかれば、それができるように努力してきました。

ですが筆者は、

「強みを理解して、それに基づく知識やや技術を身につけることが重要である」

と説きます。そのために

「自分の才能(ストレングス)を見つける(ファインダー)」ことから始めることが重要だと言います。

才能とは

うーん、なんやろー?
うーん、なんやろー?

ではこの「才能」というのは何でしょうか?

これは「特別な能力(『ピアノの才能がある』とか)」を意味することではなく「自分が無意識に繰り返される思考や行動パターンのこと」だと言います。自分の無意識の元で行われている思考や行動であるため、自分では簡単にこれを変えることは出来ないのだそうです。

この自分の「資質」というものを早く見つけて、それを踏まえた上で、見合う知識や技術を身につける方が、効率良く成果を上げることができます。

また、人を使う立場にある人(マネージャー)は、部下の人たちの強みを理解せずして会社のマニュアルや理念を押し付けるというようなことがあってはならないと筆者は言います。適材適所に人を配置するのはもちろんですが、評価をする際にも「個々の強みを理解した上で」正当な評価をする必要があると言います。

少しだけ気が楽になった

巻末にIDが付いていて、こちらで自分の資質を見つけることができました。

「個別化」「アレンジ」「回復思考」「責任感」「公平性」ということで、細部をここでは紹介しませんが、自分の中ではかなり納得出来ています。

私は最近SNSで、いろんな方達とのやりとりを見ていく中で「充実感溢れる投稿」を目の当たりにしています。そういうのを見ていると「俺もああいう風にならないと成功しないんだろうか」という思いで、心が押しつぶされそうになることがしばしばありました。でも、自分自身はそういう意識になることは出来ないのです。どうしても。

「壁を壊したらいいじゃん」とか「それは心にブレーキがかかってる」とか凄く言われたんですが、この本を読んで「自分にない資質(才能)を求めても仕方ない」ということに気づきました。

違和感があるということは「そういう資質がないんだなあ」と理解しました。

ただ気をつけないといけないのは「だからといって、向き合わないということではない」です。見つけた自分の資質を使って、これらの事に向き合っていくようにしたいなあと思えるようになっただけ、相当気が楽になりました。

自分の強みを知りたいのであれば、お試しください。本日は、ここまでにしておきます。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。