【読書】「架空通貨」池井戸 潤 著

本日は、読書時間で読み終わった本を紹介します。

ブクログレビュー

読書日数20日

調査会社の体質に嫌気をさして退職した高校教師である主人公が、親密な関係である女子生徒から社債について相談を受けたことをきっかけに、その生徒の親の会社を救おうと、田神町の田神亜鉛に立ち向かっていくというストーリー。

その町では「田神札」という架空の通貨が流通してしていて、それが街全体を浸食してしまっていた。それがどれほどことなのか?また、その目下で暴力団のマネーロンダリングが絡んでいたりと、今回はかなりややこしい感じでもあった。

今まで読んだ中でも、かなりストーリーが難しい方で、なかなか読み進められなかったため、ストーリーごあまり入らない作品となったが、もう一度再読してみようかとも思っている

「架空通貨」の恐怖

お金は本当に恐ろしいものだということを再度認識してしまいました。

今回の舞台は、一代で築き上げた「田神亜鉛」という会社を中心に栄える田神町という場所です。

ここでは「田神札」という架空通貨(いわゆる「振興券」みたいなもの)が出回っていて、これがまた厄介な代物になっています。

これは、5年ほど先の期日が来ない限りは、発行した田神亜鉛から現金にしてもらえないものらしいのですが、その田神札での支払いを拒否すると田神亜鉛からの注文が来なくなるという、まあトンデモない代物なんですね。

それをつかまされた主人公の生徒の親が経営する金属工場を助けるために、調査に乗り出します。

そこで、その街の状況や出会った人たちからの情報から「暴力団のマネーロンダリングの舞台にもなっているのではないか」ということが分かります。

それを、どんな方法で追い詰めていくのか。そんなお話となっています。

結構難しかった

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この作品はかなり初期の頃(2003年が初版)のようで、難しかった印象を受けました。なので、思ったより時間がかかってしまいました(本もカナリぼろぼろです!)

なのであまり話が残らない感じでしたが、それでも最後は「それなりの大団円」となっていたように思います(完全なハッピーエンドではなかったので)。

もう一回読み直した方がいいような気がしました。今度は、しっかり時間をとって読みたいですね。

というわけで、本日はここまでです。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。