【読書】「民王」 池井戸 潤 著

本日は、本の紹介です。

民王 (文春文庫)

池井戸 潤 文藝春秋 2013-06-07
売り上げランキング : 2237

by ヨメレバ

ブクログレビュー

読書日数 10日

今作は政治エンターテイメント。政治というものは、本来どういうものなのかを考えさせられるものであった。

民政党の武藤泰山が、念願の総理となった数日後の国会の答弁で、ドラ息子の翔と入れ替わるという被害にあう。
そこから、いろんな対応に迫られるのだが、とにかくこの息子は漢字が読めなくて、常識を知らないものから、国会の運営がボロボロになり、途方にくれるのだが、それだけでは収まらず、重要な外交の日に外務大臣もバカ息子と入れ替わり、失態を演じることもあって、どんどん支持率を下げていく。

このテロ行為(と言っていいのか?)は、きっと野党の憲民党の仕業に違いないと思っていたら、実はその党首も娘(しかも、翔の大学の同級生)と入れ替わっていた。しかも、全員歯医者で親知らずを治療していたという共通点があり、何のためにこういうことが行われたのかを解決していくのだが、それと同時に息子の就職活動をする事にもなっていく。

お互い入れ替わった事で、互いに知らなかった事を知る事ができ、また父子間で誤解があった事もわかりあえるようになり、家族の絆が深まっていくという展開は、読んでいて熱くなれるポイントでもあった。

それより、こういった難しいテーマをコメディとして書くんだという、新たな一面を垣間見る事ができたのが一番の発見だった。(『民王』のレビュー 池井戸潤 (prelude2777さん) – ブクログ

政治エンターテイメントコメディ

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今作はなんと「政治の世界」が舞台です。

武藤泰山(主人公)は念願が叶って、ようやく総理になれるのですが、政党のドンの城山に「解散の時期を忘れるなよ」と釘を刺されます。まあ、最近の日本でよくある「場つなぎ的内閣」というやつですね。

ところが、就任数日後に、ドラ息子の翔と「脳波操作」によって入れ替わってしまいます。その後の国会の運営が、大変になります。

秘書の作った原稿を読むだけの答弁では、漢字が全く読めないため「無能(武藤)総理」と言われる始末。

はたまた、就職活動を代わりにする事になった泰山は、面接官に論舌を振るってしまい、何社も落とされていきます。

なんとか入れ替わりを戻す方法と、黒幕を探っていくのですが、どんどんと事態は悪くなります。

黒幕の筆頭だった、野党の第一党の憲民党党首、蔵本も翔の大学の同級生のエリカと入れ替わり、他にも外務大臣も被害にあう事になります。
その最中に官房長官のスキャンダルが発覚し、大変な事になりますが、その時入れ替わった翔が総理として「こんな事をしてないで、もっと大事な討論をしよう」と呼びかけます。

泰山は、就職活動の中で翔の志望動機を読んでいるうちに、自分の息子がこんな思いで社会に出ようとしていたのかを知り、自分が政治家に何故なったのかを見直す事にもなります。最後に、とある法案を出すのですが、そのきっかけも就職活動がきっかけとなります。

最後は池井戸作品らしく、大団円で終わりますが、主人公が、今後の日本の将来を背負って立つ覚悟を決めて終わります。

新たな魅力発見!

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今回は、今年の夏頃にドラマ化した原作本でした。
金曜ナイトドラマ 池井戸潤原作 民王|テレビ朝日

やっていたのは知っていたのですが、放送時間が深夜だったこともあって、観ることが多分できないだろうとスルーしていました。内容も政治絡みということもあって難しいかなぁと敬遠していたのも事実です。でも、原作本だけは購入していました。

ドラマも終わって、こんな遅くに読もうと決心したのですが、読後の感想は「こんなコメディも書いているんだ」と、新たな発見もありました。かなり面白く読む事ができました。なので、ドラマも観てみようと思います。

民王 (文春文庫)

池井戸 潤 文藝春秋 2013-06-07
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by ヨメレバ

本日はここまでです。ありがとうございました。

プロフィール

岡田 英司
岡田 英司
神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

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