本日は、本の紹介です。
ブクログレビュー
映画化にもなった「何者」のアナザーストーリー6話が入った短編集。
以前に読んだ「何者」からだいぶ時間が経過している中で読んだため、あまりそういった感じの印象はなかった。
ただ、筆者特有の観点というか「人間の深層心理」をこんな感じで見てるんだということが前作同様、分かった気がした。
どんな自分でいたいのか
前作を読んでいたので、続編的な新刊なのかなあと思い、手にとってみました。
前作は映画化になっていますね。
映画「何者」公式サイト
前作は「就職活動」を通して「自分はどんな人間になるのか」ということに真正面からぶつかっていくことでしか、自分らしく生きるということにならないことが大事なんだということを伝えていたと思います。
【読書】「何者」朝井リョウ 著 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
本著では、今作のタイトルにもなっている「何様」という短編の中で「ついこの間は就職活動を受ける立場だった」自分が、数年後に人事部に異動し「学生を採用する」立場に変わる中で、葛藤が始まります。
そうですよね。私もそんな立場になっていたら、そう考えるかもしれません。
悩んでいる中での、先輩の一言が
あんたもさ、子供ができたって言われて、うれしいって本気で思った一秒くらい、あったでしょ?すぐ不安な気持ちに呑み込まれたのかもしれないけどさ、でも、その一秒だって誠実のうちだと思うよ」(本書P314)
確かに、自分の業務の中で、知識が圧倒的に不足しているとしても、相談者と対峙する時は「それらしい振る舞いをしなければ」ならないです。そうじゃないとイタズラに相談者を不安にさせるからです。それでも、少しでも私は「本気」(誠実さ)を入れらるように精一杯相談者と向き合っていると思います。そのことが少しでも伝われば良いと思っています。
読書のスピード停滞中
今作は短編集でありましたが、読むのに2週間以上かかっているので、前の話とかが、やっぱり飛んでしまっています。ぼんやりとしか入ってきてないですね。でも、筆者の心理描写は、読んでいて納得もできることが多く「あるある!」って共感できながら読み進めることができます。他の5篇も読み応えが十分でしたね。
それにしても、相変わらず読書スピードが上がらないので、どうしたものかと考えてしまいます。まだまだ「読書好き」には程遠いですね。それでも、継続的に読書は出来ているので(なんやかやで、3年は続いてる)、緩くはありますが継続していきたいです。
本日はここまでです。ありがとうございました。