外はものすごい雨でした。ちょっと今日は書くネタが思い浮かばなかったので、少し前に読んだ本のご紹介です。
前回のオリンピックで銅メダルを何年ぶりかでとり、今テレビでも中継がされている女子バレーボールの現日本監督の眞鍋政義さんが書かれた本です。
女子バレーボール ワールドグランプリ2013 – フジテレビ
「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密 (主婦の友新書) | ||||
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眞鍋さんは、今までの監督さんとは違い「数字に基づいてたデータ」を分析して、それを試合中に早くキャッチするためにiPadを導入、オリンピックで28年ぶりにメダルを獲得した事で女子バレーボールに光を当てた人物であると私は思っております。
ITバレーで復活の女子バレー!チーム真鍋の「iPad戦略」とは #ロンドン五輪 8/8更新 – NAVER まとめ
「女子バレーの大会は全部日本で行われているから…」とか「アウェー席が一切設けられていない」など、色々と揶揄されております。また、ここ最近の試合ではちょっと調子が悪いみたいですが、頑張ってほしいです。
レビュー
女子バレーの世界選手権で銅メダルを取ったことで注目された眞鍋監督の、指導法や戦術等の解説本。データの活用にiPadを使用した理由なども書かれている。
バレーボールというスポーツは「つながり」のスポーツであり、「日本人向け」のスポーツでもある。昨今パワーバレーが暗躍している中、「日本人特有のこまやかさを発揮していけば」という観点から、いろいろな「勝つためのファクターを見つけるアプローチ」の方法があるんだなぁという新たな発見があった。
- 人間どうしても大きな変化をしようと思いがちだが「小さな変化の積み重ねが大きなうねりとなる」ことが重要である。
- 「数字は成績発表させて競争させるためにあるのではなく、客観的な数字を公表することで勝敗の原因を解明したり、次の対策を講じるため」にある。
- 「数字を根拠に指示をすれば、その指示が正解する確率が上がり、正解を続けることで部下に信頼してもらえる。」
「日本人のよさとはなにか?」を考えるべきだなぁと思った。
(『「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密』のレビュー 眞鍋政義 (prelude2777さん) – ブクログ)
バレーボールの見方が変わった
ちょっと昔の(日本が低迷していたころ)バレーボールは「高さ」「アタックの強さ」をガンガン磨いていれば勝てる感じの試合がスゴく多かった印象があります。
日本は、どうしても外国の選手には体格や運動能力だけで勝負してもダメなので「拾いまくること」と「コンビバレー」と「根性」だけみたいな感じだったなぁと。
それが、眞鍋監督になったとたんに、見方が変わるような発言をされておられたのが印象的でした。
バレーボールに勝つファクターは、数え切れないほどたくさんあり、スパイク力はその小さなひとつに過ぎない。バレーボールは技術の複合競技であり、スパイクは最終的な攻撃の到達点にすぎません。
[「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密 (主婦の友新書)79ページ より]
どういう事かというと、スパイクやブロックだけではなく「サービスエース」でも1点なんだから、そこを磨くんだ(自分の強みを出す)と言う事に徹底していたりするんです。
また「相手サーブのアウトかどうかを見極めるための練習」もさせているようで、「ボールに触らなくて1点もらえるのなら、それも練習する」といった、ちょっと今までの監督とは違う「バレーの本質」を垣間見えるような発言が多く詰まった本です。
自分の強みを出す
これは、バレーだけではなく自分の仕事にも当てはまるような気がします。
「どういった事が強みなのか」「自分に出来る最大限の事とは何か」を考えて、それを徹底して磨いていく事の重要性を改めた感じさせられました。
また「日本人だから」ではなく「日本人だからこそ」という視点で物事に取り生んでいく事が大節だと思います。
本日は、ここまで。有難うございました。