またこういうネタなのですが、「自分の仕事に対する思い」だけはを伝え続けていきたいと普段から思っていますので書きます。
資格者として「職務に向き合う」こと
司法書士をはじめとする「士業(さむらいぎょう)」とは、言わずと知れた「国家資格」です。
つまり、国が認めてくれた資格でありますから「国民のために」法律的なサポートしていくことが自分たちの使命だと思っています。
また、司法書士というのは「登記手続の代理」というものがメインです。代理の効果を専門的に言うと
代理の効果が本人に帰属するには以下の要件が必要とされる。
- 代理行為があること。(本人のためにすることを示すこと)
- 代理人の法律行為が有効に存在すること
- 代理行為が代理権の範囲内にあること
- 本人の権利能力 – 本人が権利能力なき社団・財団の場合や、胎児の場合には本人の権利能力が問題となる。
こういうことになります。つまり依頼者からお願いされることによって「代理権が授与され」、それで初めて「本人(依頼者)に成り代わって」本人のやることを遂行するのです。
私が仕事をする際には、
ということについて、分かってもらえるように説明をする必要があると思っています。
【司法書士業務】司法書士の専門家責任⑲〜登記申請に関する説明・助言義務〔その2〕〜 | ミナトノキズナ〜司法書士 岡田事務所
司法書士の説明義務は、先日エントリーしたこちらのエントリーをご参考ください。
では、依頼に対して、専門職として職務を全うしてないと思うのです。
どんな状態であれ〜それが自分にとって都合の悪いことであったとしても〜きちんと説明をしていくこと。これが「国民に寄与するための」国家資格者の姿だと私は考えます。
常識は一つではない
「人の常識」というものは、それぞれの立場や分野で価値観や違います。相談を受けるときには、まず、聞き手側がそのことをきちんと受け入れることがとても大事だと感じます。
ただ、勘違いをしてはいけないのは、
ということです。
こちらが思っている常識を理解してもらう必要もありますよね。ですが、それすらも全部正しいのではないのだから、相手の言い分や意見を聞いた上で、取り入れるか入れないかを判断し、「自分の常識」を上書きしている作業も必要だということです。
まずは相手の話を傾聴し、とにかく「相手に目線を合わせる」ことが大事ですね。
相談者は何を求めているのか。それに対して出来ることがあるのか?
出来ないならば、どういった理由で出来ないのか?
これを「明確でわかりやすく」伝える努力をしなければならないと思います。
資格者が職責に向き合うのは、自分のためだけではなく「国民の権利」に寄与するためにあるということを忘れてはなりません。自分に強く言い聞かせて業務に励んでいきたいと思います。
本日はここまでです。ありがとうございました。