【司法書士業務】残念なニュース:司法書士が財産着服

本日、残念なニュースが舞い込んできました。
600万円横領の成年後見人の司法書士逮捕 – MSN産経west

今度も後見人の財産着服でしたが、法律専門家でもある我々「司法書士」が犯してしまいました。

後見人業務の本当の趣旨

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後見人の本当の役割は「被後見人の財産を守る」為に存在します。その業務を通じて、被後見人さんの人生に寄り添うものでなくてはならないと私は思っています。

そんな専門家が、こういった事件を起こしてしまうことで、真剣に関わっている「本物の専門家」の信用が崩れていってしまうのが、本当に歯がゆくて仕方ありません。

「本物の専門家」は、何時間も研修をして研鑽に励み、被後見人さんやその家族とのコミュニケーションをとって、必死にその使命を全うするために全力で業務に取り組んでいるのです。

こういう事故を起こす者の多くは、そういった基本的な事が抜け落ちていて単純に「ビジネスになるから」などと言った安易な気持ちで取り組んでいるのではないのかと思われます。

私も含めて、これは肝に銘じて取り組むべき問題です。

又、皆様には、こういう後見業務に精通した「司法書士の集団」がある事をご存知でしょうか?

公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート」です。
公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート

この団体の登録名簿に登録されるには、長時間に及ぶ基礎研修を当然に受講され、そのあとも続けて研修を受け続けて自己研鑽し続けなければなりません。

ですが、それだけ成年後見業務や制度に精通している方々の集まりであるといえると思います。

よって、ここに登録されている司法書士の方々は「裁判所から選任される」第三者後見人(親族後見人とは区別されます)の候補者になっており、候補者の立てない後見申し立てや、身寄りのない被後見人の後見人になったりするのです。

一度、後見制度でお悩みの方やご不明なことがありましたら、「公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート」に問い合わせてみるのもよろしいかと思います。

本当にこういう事件が無くなることを、切に願います。

本日はここまで。ありがとうございました。

この記事を書いた人

岡田 英司

神戸市にある湊川神社の西側で司法書士業務をおこなっております。

業務のこともそうですが、Apple製品、読書、習慣化その他雑多なことも書いていくことで「自分をさらけ出していって、少しでも親近感のある司法書士でありたい」と考えております。

お気軽に読んでいただければ嬉しいです。