昨日(2014年9月22日)に青年会の研修会に参加しました。
「児童養護施設」の実態
児童養護施設という言葉、最近ニュースでも耳にすることが増えてきました。
児童養護施設(じどうようごしせつ)とは、児童福祉法に定める児童福祉施設の一つ。
児童福祉法41条は、「児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義する。児童相談所長の判断に基づき、都道府県知事が入所措置を決定する児童福祉施設である。略して養護施設(ようごしせつ)とも称する。(児童養護施設 – Wikipedia)
親の養育が出来なくなったとか、虐待を受けるなどの理由で、子供たちが施設に入所してきます。ですが、18歳になれば「施設から卒業」ーつまり独り立ちしなければならなくなります。
借金問題、クレジットカード問題、出会い系サイト、悪質商法など、最近の社会では通常の人たちでさえ問題を抱えている人たちが数多く存在しています。まして、児童養護施設に入所している子供たちは、そういったことに対応できるだけの能力を持ち合わせていない現実があるのです。
そこで、私たち兵庫県青年司法書士会では「法教育委員会」という部署があって、そういった子供たちに対して、法律専門家の立場から、社会に出て困らないために、児童養護施設を回って寸劇などをしながら伝えていくといった「法教育活動」を長年に渡り行ってきています。
実際のお話をきいてみた
今回の研修会では、児童養護施設「神愛子供ホーム」の方がお越しになって、子供たちがどういった性格なのか、また、入所させる動機や社会背景などをお話ししていただきました。
昔の児童養護施設のあり方としては「悪さをしないでもいいようにするために」衣食住を与えることで、そういった問題を解決していたとのこと。なので施設は大きいものが主流だったといいます。ですが、最近では入所のきっかけになるのは「虐待」がほとんどだそうです。
ですが私も含め今から数十年前は、結構「どつかれて」育ってきました。親や先生、近所のオヤジとかに怒られていたものです。今ではちょっとしたことでも目の敵のようにうるさく言うようになりました。なぜなんでしょうか?それは、
「地域コミュニティがなくなっている」
ということが大きな要因のようです。
最近では、隣近所の人たちとのコミュニケーションて、ほとんどないですよね。わたしもそうです。昔なら、仮にどつかれたとしても、けっこう周りの人がおせっかいを焼いてくれるおかげで、いろんな歯止めが効いていたのですが、今ではコミュニティが希薄になってしまっているので、虐待が「閉鎖的な環境で、止めどなくおこなわれている」といった状態になってしまっているんです。
なので施設に入所して保護するのですが、そういった子供たちは「親の愛」を享受することが出来ません。なので、コミュニケーション能力が著しく低くなったり、それよりもひどくなると、ADHD(注意欠如・多動性障害)となったりするのです。
今度のテーマは
次回、テーマとして「携帯ネットトラブル」が取り上げられました。そこで、私が今回初めて児童養護施設で講師をすることになりました。
お話しする相手が高校生が中心になるとのことですので、研修会で聞いた内容を頭にしっかり叩き込んで、作っていきたいと考えております。
自分の経験しか話が出来ないと思うし、知識ばかりを追っかけていくような研修にはしないようにしたいなと思います。鋭意製作中です!
というわけで、本日は研修会のアウトプットエントリーでした。ありがとうございました。